参加者アンケートの結果をアップしました。
シンポジウム参加者アンケートまとめ(PDF版)
シンポジウム参加者アンケートまとめ(テキスト版)
(参考)
参加者142(来場42・オンライン100)
回答数46
回答率32.4%
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視覚に障害のある方なども利用しやすい電子書籍とは、どのようなものでしょう?
読書バリアフリー法の施行から5年以上が経過しましたが、視覚障害者等の読書環境が大きく前進したとは言えない状況にあります。
従来、視覚障害者等が利用する点字図書・録音図書については、一定の点訳・音訳技術を持つボランティアの協力の元、製作・提供されてきましたが、現在、アクセシブルな電子書籍においても、そのほとんどがボランティアによる無償の製作でなりたっています。
電子出版が一般化し、電子書店や電子図書館が増えている今、読書バリアフリー法で謳われている、障害者が本を“借りる権利”と“買う権利”の保障について、私たちはどのような未来を作っていくべきでしょうか。
本シンポジウムでは、アクセシブルな電子書籍に焦点をあて、点字図書館の立場から、障害者・著作者・出版者が三方得になる読書バリアフリー社会の実現について提言。6月に施行される欧州アクセシビリティ法の最新情報も交えながら、2025年度からはじまる“読書バリアフリー法基本計画第2期”の在り方についても考えます。
1 日時:2025年3月15日(土)13時30分~16時
2 会場:玉水記念館 2F 中ホール
(大阪市西区江戸堀1丁目10-31)
大阪メトロ四つ橋線「肥後橋」駅8番出口から徒歩1分
3 内容:
・電子書籍のアクセシビリティチェックツール「エース」、「アクセシブル出版ナレッジベース」と、アクセシブル化マニュアルの紹介
・世界の動向から考える日本の読書バリアフリー社会
・書籍における視覚的資料(図・表・写真等)の情報保障について
・無料電子書籍再生アプリ「トリウムリーダー」の紹介
・パネルディスカッション「読書バリアフリー法の基本計画第2期を私たちはどう進むのか」
【会場展示のみ】
「トリウムリーダー」の体験
点字図書館が提供するアクセシブルな電子書籍の紹介(テキストデイジー、マルチメディアデイジー)
4 参加費:無料(Zoomによるオンライン配信あり)
5 定員:会場70名、オンライン150名
6 登壇予定者(五十音順、敬称略)
河村 宏(国際デイジーコンソーシアム理事、支援技術開発機構)
工藤 智行(有限会社サイパック取締役社長)
久保田 文(日本ライトハウス情報文化センター館長)
神 尚喜(全国視覚障害者情報提供施設協会 電子書籍委員会委員長)
牧尾 麻邑(支援技術開発機構研究開発・研修主任)
村田 真(慶應義塾大学政策・メディア研究科特任教授、JDC技術委員長)
7 申込方法(3月8日締切) ※申し込みは締め切りました
(1)応募フォームからの申し込み
以下にアクセスいただき、必要事項を入力して送信ください。
https://tayori.com/form/d92e335f8f8ed2071a091244e42c4b75442a0d95/
(2)メールでの申し込み
件名を「3月15日シンポジウム参加」とし、メール本文に
①氏名(フリガナ)
②所属組織・団体名
③参加形式(来場・オンライン)
を記入して bf-sympo@lighthouse.or.jp までお送りください。
●「エース」 (Ace by DAISY)
デイジーコンソーシアムが開発した電子書籍(EPUB)のアクセシビリティを確認する無料のツールです。
アクセシビリティに関する項目をチェックし、その結果が表示されます。
今回、完全日本語化と日本語対応のシステム改修を行いました。
今後、アクセシビリティの向上に活用されることが期待されます。
●「アクセシブル出版ナレッジベース」 (DAISY Accessible Publishing Knowledge Base)
「エース」でアクセシビリティに問題があると表示されたエラー項目が、どのような内容か確認できるのが「アクセシブル出版ナレッジベース」です。
「アクセシブル出版ナレッジベース」も主要項目の日本語翻訳を行いました。
「エース」と併用することによって、これまで以上にアクセシブルな電子書籍が製作できるようになります。
*本事業は、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)の共通目的基金の助成を受け実施されます。