近年、ICTの発達に伴い、視覚障害者の方々も電子書籍を手軽に合成音声で聴く読書方法が広がりつつある中、今後、音訳ボランティアに期待される役割は、合成音声では読み上げが難しい図、表、グラフ、イラスト、写真等の視覚的資料、および教科書・教材をはじめとする専門書の情報保障へ移行していくことが予測されます。
しかし、視覚的資料や教科書の音訳には専門的な知識と技術が必要であり、全国的に見てもこれらの技術を有している音訳ボランティアの数は決して多くはありません。
当館では、HyMe研究事業のひとつとして、専門音訳者の育成に取り組んでいます。