「読書」目の見えないかた・見えにくいかたの情報誌  2024年8・9月号(第52巻第8号)  発行 社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センター  電話 (火から土曜日)  図書貸出 06−6441−0139  サービス全般 06−6441−0039  休業日 日・月・祝日、第2木曜日、年末年始・夏期  その他 (総務)06−6441−0015  ◆もくじ  1.ひごばしニュース  2.グッズサロン お役立ち情報  3.お役立ち本棚  4.情報カフェ  ◆8月から9月の休館について  本号は8月・9月の合併号です。次号は10月1日の発行です。  ●エンジョイ!グッズサロンと図書貸出の休室は以下の通りです。  8月8日(第2木曜)=在庫・書庫整理日のため休室。  8月10日(土)から16日(金)=夏期休館。8月16日(金)は3階総務係と4階会議室は開室(かいしつ)。  8月22日(木)午後=当法人職員全体会のため全館休館。  9月12日(第2木曜)=在庫・書庫整理日のため休室。  9月17日(火)=16日(月曜指定祝日)の振替休室。  9月24日(火)=22日(日)が祝日のため振替で休室。  ◆当館のサービスご利用について  @当館5階エンジョイ!グッズサロンにご来館の際は事前予約をお願いします。開館・電話受付時間は祝日を除く火曜日から土曜日の10時から16時30分です。  A対面リーディング=Zoom(ズーム)を使い、2部屋(ふたへや)で実施。※同室での対面も相談に応じます。  B会議室貸出と会議室での行事=会議室のご予約は、2ヶ月前の1日(ついたち)から受け付けます。  ※体調が悪い時や発熱が疑われる場合は来館をお控え下さい。  1.ひごばしニュース  ◆京阪「淀屋橋駅」西改札と中央改札の、入口と出口が入れ替わり  8月11日(日)初発より、淀屋橋リニューアル工事に伴い、西改札口と中央改札口の、入口と出口が入れ替わり、切符売場の場所も変わります。現在、西改札と中央改札は、大阪側に向かって左側が入口、右側が出口ですが、8月11日からは大阪側に向かって右側が入口、左側が出口になります。西改札の入口付近にある切符売場も、入口と一緒に移動します。  ◆わろう座「マジックショー〜嘘じゃない不思議な世界へ〜」のご案内  マジックというと、目で見て楽しむものというイメージがありませんか?そんなことはありません。手で触りながら、聴いてイメージしながら楽しめるマジックがあるのです!  今度のわろう座は、盲学校や視覚障害者施設などでマジックショーをおこなっている、マジシャンの万博(ばんぱく)さんをお招きして、マジックショーを開催します。  万博さんは、「目の見えない人にも手品を楽しんでもらいたい」という熱意が高じて盲学校の非常勤講師になったかたで、盲学校の教員とマジシャンの二刀流ライフを送っています。当館の視覚障害の職員も、万博さんのマジックを実際に体験して、「嘘でしょう、何でこうなるの?どうなっているの?!」と、不思議な感覚に驚いていました。  視覚以外の感覚で楽しむマジックに興味のあるかた、参加をお待ちしています。  日時 10月5日(土) 午前の部 11時から12時 午後の部 14時から15時(どちらも同じ内容)  場所 当館4階 会議室1・2  定員 各回20名(先着順)  参加費 無料  申込み 8月20日(火)9時15分以降に、当館総務係(電話06−6441−0015)まで。各回定員になり次第、締め切らせていただきます。    ◆盲導犬育成支援のための灯友会(とうゆうかい)バザールが開催  今年も、日本ライトハウス後援会「灯友会(とうゆうかい)」のチャリティバザーが、当館で開催されます。新鮮な野菜や特産品など、掘り出し物が多数あります。収益金は、盲導犬育成事業の支援金として当法人に寄附されますので、ぜひご来場下さい。  バザールは出入り自由ですが、ご来館の際に当館5階にも来場を希望される場合は、エンジョイ!グッズサロンまでご予約下さい。  日時 9月6日(金)12時から16時30分、9月7日(土)10時から14時(売切次第終了)  場所 当館4階 会議室  販売 昆布・鰹節(かつおぶし)などの乾物、野菜、パン、クッキー、ハンドソープ等  ◆読書バリアフリーの講演会に参加して  製作部長 数又幸市(かずまた こういち)  6月29日(土)、日本デイジーコンソーシアムと日本電子出版協会の共催で、「読書バリアを解消する電子書籍とは」と題したオンライン講演会が開催されました。  読書バリアフリーに取り組んでいる6施設・団体から報告と提言があり、当館からは館長の久保田が「日本ライトハウス情報文化センターがめざす読書バリアの解消」と題した講演を行いました。  久保田は、市場に流通している電子書籍の課題として、@多くが音声読み上げに対応しておらず、図表や写真等の説明がない。A購入に至るまでの手順や決済方法が、視覚障害者等にとって容易ではない。B電子書店ごとに独自の再生アプリが強制されている。などを挙げ、視覚障害者等の方々が「サピエ図書館」からの提供を待たざるを得ない状況について説明しました。その後、産官民の連携による、出版社自身がアクセシブルな電子書籍を発行できる仕組みの必要性を強く訴えました。  当館では今年度、助成金を活用して「電子書籍コンテンツのアクセシブル化に関する研究事業」に着手しました。関係団体と協力し、視覚障害者・出版社・著者それぞれに利のある情報提供の仕組みをめざしていきたいと思います。  ◆人事異動のお知らせ  当館サービス部機器・用具係の岡本昇(おかもと のぼる)職員が、一身上の都合により7月15日付けで退職しました。岡本 職員は2002年に日本ライトハウスリハビリテーションセンター職業訓練部に入職し、2008年に当館のサービス部「エンジョイ!グッズサロン」に異動。情報機器の購入・相談・講習、パソコンサポートボランティア「ボイスネット」のサポート受付などを担当しました。  2011年に録音製作係に異動、2017年に再びエンジョイ!グッズサロンに戻り、ICT機器・アプリのサポートに従事してきました。また、当館の職員では唯一の盲導犬ユーザーでもあり、3代の盲導犬(初代「ヴィオラ」、2代目「カリム」、3代目「フィン」)と共に盲導犬の啓発・普及にも尽力しました。  ●その他の人事  登用 江島英夫(えじま ひでお)=7月1日付けで、サービス部機器・用具係正職員に登用  採用 川嶋健太(かわしま けんた)=6月16日付けで、製作部点字製作係に採用  2.グッズサロン お役立ち情報  お申し込み・お問い合わせは、エンジョイ!グッズサロン(電話06−6441−0039)まで。  (1)商品情報  ◆「エンビジョングラス」サマーキャンペーンのお知らせ  眼鏡型音声読み上げ端末「エンビジョングラス」をキャンペーン価格で販売中です。当館に見本を用意していますので、この機会に体験してみませんか。電話でご予約の上、ご来館下さい。  キャンペーン期間 8月31日(土)まで(数量限定、先着順)  キャンペーン価格 198,000円(非課税)  (2)ニポラジオ  ◆毎月1日と15日に番組配信  当館がインターネットで提供している音声だけの情報番組「ニポラジオ」は、毎月1日と15日の2回、新番組を配信しています。  ポッドキャストや当館のホームページの専用サイトからは、これまで配信したすべての番組を聴くことができます。  ●お便りを募集しています!  当館ホームページに「ニポラジオ」お便り投稿用入力フォームを設けました。引き続き、メール・電話・FAXでの投稿も受け付けています。送りやすい方法でメッセージをお寄せ下さい。  「ニポラジオ」お便り 投稿用入力フォーム https://www.lighthouse.or.jp/iccb/niporadio_query/  メールアドレス enjoy@lighthouse.or.jp  電話 06−6441−0039  FAX 06−6441−1126  (3)講習会・体験会情報  ◆9月のICTサロン〜インターネット活用講習会  インターネット検索、ホームページ閲覧操作の講習会です。第1部はパソコン、第2部ではiPhoneを使用します。  第1部ではNet Reader Neo、第2部ではSafariアプリを使用し、キーワード検索や読み上げ基本操作、ページ移動、お気に入りの登録・管理などを体験していただく予定です。「調べたいことの探しかた(さがしかた)がわからない」「知りたい情報になかなかたどりつけない」というかたもぜひご参加下さい。  パソコンは一人1台ずつご用意します。iPhoneについてはご自身の機器をお持ちください。  日時 9月28日(土)  第1部 10時から12時30分  第2部 13時30分から16時  場所 当館4階 会議室  定員 各回5名(先着順)  ◆10月のICTサロン〜点字ディスプレイ体験会  点字ディスプレイとは、内蔵された6本のピンを浮き出させたり沈めたりして点字を表示し、紙に書かれた点字と同じように指で読むことができる機器です。6点に割り当てられたキーでの点字入力の他、様々なデータの保存や、パソコン、スマートフォンと接続して、画面の情報を点字で表示させることができます。  10月のICTサロンは、これまで点字ディスプレイを触ったことがないかたを対象に、ゆっくりと体験していただく時間を設けました(1回70分)。当日触っていただく点字ディスプレイは、ケージーエス社の「ブレイルメモスマート Air16」と「ブレイルメモスマート Air32」。エクストラ社の「ブレイルセンスシックス」と「ブレイルセンスシックスミニ」です。  日時 10月26日(土)  10時から11時10分  11時20分から12時30分  13時30分から14時40分  14時50分から16時  定員 各回2名(先着順)  ◆iPhone個別ミニ講習  iPhoneをお持ちのかたを対象とした30分間の個別ミニ講習です。テーマは「ポッドキャスト」。当館でも番組を配信しているポッドキャストは、ニュース、語学、バラエティなど様々なジャンルの番組を楽しむことができます。  今回は番組検索や聞きかたの基本操作を講習します。  日時 9月26日(木)、10月25日(金)  13時から13時30分  13時40分から14時10分  14時20分から14時50分  15時から15時30分  15時40分から16時10分  定員 各回1名(先着順)  受講料 無料  ◆白杖の使いかた 個別講習会  白杖の使いかたについて、職員がマンツーマンでアドバイスする個別講習です。白杖の使いかた・持ちかた、介助者との歩きかたなど、白杖歩行の基本的なことについて復習します。ご自身の白杖歩行を確認したいかたは、ぜひお申し込み下さい。  日時 9月5日(木)  10時から11時30分  13時から14時30分  15時から16時30分  場所 当館5階 サービスフロア  定員 各回1名(先着順)  3.お役立ち本棚  お問い合わせ・お申し込みは、貸出窓口(電話06−6441−0139)まで。  ◆今月のお役立ち目録〜「太平洋戦争」  あの戦争を生き抜いた人たちの叫びと祈りがきこえる。体験記、エッセイ、自伝的小説などを集めました。目録は点字版、音声デイジー版、墨字版があります。ご希望のかたには無料でお送りします。  ◆「夏の甲子園2024(抜粋版)」音声デイジー版を貸し出します  音訳ボランティアグループ「グループ N-BUN(エヌブン)」製作の標題書を貸し出します。  全国高等学校野球選手権大会の雑誌「甲子園2024〜AERA(あえら)増刊」と、日本高等学校野球連盟のホームページから抜粋した試合の組み合わせ表、日程などを音訳したデイジーCDです。ご希望のかたは図書貸出係までお申込み下さい。  8月上旬、完成次第、お申し込みいただいたかたに順次お送りします。  ◆「SDカード・日ラ(にちら)セレクトパックサービス」2024年 夏パックのご案内  「SDカード・ニチラセレクトパックサービス」の第4弾。サピエ図書館からデータのダウンロードができる音声デイジー図書の中から、特定のテーマに沿って集めたパックをお送りします。  今回のご案内は、次の7パック。(CからFは本誌の「お役立ち目録」で紹介したものです。)夏休みの読書に、ぜひいかがですか?  @「本屋大賞2024年」(10タイトル)  A「気分がスカッと晴れるおすすめシネマ・デイジー」(16タイトル)  B「日本歴史時代作家協会賞・新人賞受賞作」(23タイトル)  C「カラダの知見をアップデート(2023年4月紹介)」(20タイトル)  D「知っておきたい身近に潜む詐欺(2023年5月紹介)」(21タイトル)  E「雨の日には音楽を(2023年6月紹介)」(23タイトル)  F「平成のベストセラー(2023年7月紹介)」(21タイトル)  1枚のSDカードに、1種類のパックのみご提供します。まずは、サービスご利用の旨と、ご希望のテーマをお伝え下さい。  「SDカード・ニチラセレクトパックサービス」については、当館のホームページにも掲載しています。 https://www.lighthouse.or.jp/iccb/library/index_library/sd-nichira-select/  お申込み・お問合せは、図書・貸出係(電話、またはEメールbook@iccb.jp)までどうぞ。皆様のご依頼をお待ちしています。  4.情報カフェ  ◆大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会にご招待  大阪フィルハーモニー交響楽団では、北区のフェスティバルホールで行われる定期演奏会に当館の利用者をご招待します。  今回は、9月23日(月)と、10月18日(金)の2公演の募集を行い、各日5組10名をご招待します。  ●9月23日(月)19時からは、尾高忠明(おたか ただあき)の指揮、並河寿美(なみかわ ひさみ)のソプラノ、清水華澄(しみず かすみ)のメゾ・ソプラノ、吉田浩之(よしだ ひろゆき)のテノール、加藤宏隆(かとう ひろたか)のバリトン、大阪フィルハーモニー合唱団(合唱指導 s章恭[ふくしま あきやす])で、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス 二長調 作品123」を演奏。  ●10月18日(金)19時からは、バーティー・ベイジェントの指揮、イモージェン・クーパーのピアノで、ドヴォルザークの「交響曲第7番 二短調 作品70」他を演奏。  お申込みは必ず郵便で(点字可)、希望する公演の日付、住所、氏名、電話番号を明記し、8月20日(火)までに、当館大フィル係(〒550−0002 大阪市西区江戸堀1−13−2)までご応募下さい。  結果発表は招待券の発送(8月22日の予定)をもって代えさせていただきます。10月の招待者のチケットは発送が1週間ほど遅れる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。  ※次のご案内は、編集の都合上「読書」メール版をご利用の皆様のみにお送りしております。  ◆国立国際美術館の建物を「手で、耳で、心でみる」イベントが開催  大阪市北区中之島にある国立国際美術館では、美術館の建物を、視覚以外の感覚を活用して楽しむイベントを開催します。  1回目が「手でみる」回です。国際美術館が開発した「たてもの鑑賞サポートツール」という、同館の全体模型や断面模型などの触察ツールを触りながら、地下1階部分を中心に楽しみます。この他、全長12メートルの陶板画、ジョアン・ミロの『無垢の笑い』も、触れるツールで鑑賞します。  2回目が、「耳でみる」。建物の中で聞こえる音を手掛かりに、建物内を探検します。  3回目が、「心でみる」。建物鑑賞を通して感じたことを、粘土で表現します。  各回とも、参加費無料。どなたでも参加できますが、電話かメールでの事前申し込みが必要です。  開催日時  1回目「手でみる」 9月21日(土)13時30分から15時30分。申し込み締め切りは、9月11日(水)。  2回目「耳でみる」 11月30日(土)13時30分から17時。申し込み締め切りは、11月20日(水)。  3回目「心でみる」 2025年3月22日(土)13時30分から17時。申し込み締め切りは、3月12日(水)。  開催場所 国立国際美術館(京阪中之島線「渡辺橋駅」2番出口から南西へ、徒歩5分。大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」3番出口から西へ、徒歩10分)  定員 各回10名(事前申し込み、応募者多数の場合は抽選)  申し込み・問い合わせ先  電話の場合は、国立国際美術館・教育普及室まで。06−6447−4680(平日10時から17時)。  メールの場合は、件名に「たてものを手で、耳で、心でみる」と記載し、本文に、参加希望日、氏名(ふりがな)、年齢、当日に連絡が可能な電話番号、障害の有無と種別、ガイドの有無、お住まいの都道府県、必要な支援・配慮(最寄駅からの送迎や情報保障など)を記載。  送付先Eメールアドレス education@nmao.go.jp